
写真:老人性痴呆症患者のリハビリへの応用 低出力レーザ療法(Low Power Laser Therapy)は、極めて弱い(1〜100mw)赤色から近赤外領域の波長(630〜830 nm)のレーザ光を皮膚の表面から照射して、急性、慢性の疼痛や炎症を和らげ、同時に生体の自己治癒力を高めて、病気自体も治してゆく全く新しい治療法です。 低出力レーザに生体を活性化する働きがあるという事実は、高出力レーザを使った外科手術の経験から判りました。レーザメスを使うと手術中の出血が少なく、生体に与えるストレスも少ないのでガンの転移も少ないのですが、傷痕が早く治るのです。そこで、1968年、ハンガリーのメスター教授は、ごく弱いルビーレーザをラットの背中に照射して発毛が促進される事を確認し、人間の難治性潰瘍の治療に使い、成功を収めました。これが低出力レーザ療法の始まりですが、その後ヘリウムネオンレーザや半導体レーザ治療器が開発され、世界的に関心が高まって来ました。 最近、海外では低出力レーザの静脈内血液照射、磁気照射との組み合わせ、植物薬との組み合わせ療法により、アトピー性皮膚炎、アルツハイマー、膠原病、エイズなどの難治性疾患の治療研究も行われており、画期的成果が期待できます。 わが国では、1987年より厚生省が製造認可を許可し、1996年より健康保険の適用も認下されておりますが、まだ限られた病院、診療所でしか低出力レーザ療法は実施されておりません。低出力レーザ療法は、幅広い疾患に安全かつ効果的に治療を実施できる極めて可能性の高い治療法ですので、21世紀にかけて急速な発展が期待されます |
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